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彷徨する自由帖

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イギリス留学と私生活の転機:他人のお金で大学に行くのはやめる

確かに、幼少期からある種の「生きづらさ」はずっと抱えていた。それでも人生の中で、自分が精神疾患と名の付くものの当事者になることがあるとは全く思いもしなかった。経済的な自立をしていないことから引き起こされた抑うつと、気分障害の著しい悪化にと…

南西ロンドン散歩:リッチモンドからキングストン、そして宮殿の前まで

南西ロンドンにはいろいろなものがあるが、最近ではテニスの大会、ウィンブルドン選手権の話題を頻繁に耳にするようになった。試合はその名の通りにウィンブルドンのエリアで開催されている。他にも周辺地域は川沿いの宮殿や植物園、マーケットなど見どころ…

イギリス風景式庭園の代表格《ストウ (Stowe)》その発展と景観について

イギリス風景式庭園と呼ばれる様式のなかでも、ジョージアン時代の傑作であるストウ庭園を探索するのは楽しい。思えば私はイギリスに来てからというもの、晴れた日に公園を訪れることがすっかり好きになってしまった(正確には、数少ない晴れの日に外へ出て…

ロンドン・ハムステッド周辺散策:ケンウッド・ハウス、フロイト博物館とジョージア料理店

ここには北部に広がるハムステッド・ヒースをはじめとし、その端にある17世紀の邸宅や住宅街の隅の博物館、そしてジョージア(グルジア)料理店などについて周辺地域の散策や施設訪問の記録を残しておく。また新しい場所を見つけ次第、記載する項目が増えて…

ノルウェー旅行・北欧の街オスロ(2) 街歩きと食べ物、所感など

さて、昨年に訪れた街オスロを紹介するための導入に最適な事柄は何かないかと探していたところ、こんな記事を見つけた。これは世界の都市の中で、1パイントのビールを手に入れるのに、平均でどのくらいのお金がかかるのかをランキング形式で掲載しているもの…

ノルウェー旅行・北欧の街オスロ(1) ムンク美術館やノルウェー民俗博物館、海辺の城塞

昨年の5月、ちょうど今のような季節に、大学での友人と共にノルウェーの首都を訪れた時のことを思い出した。滞在中に足を運ぶことのできたいくつかの文化施設・古城について、思い出せることと写真のうちのいくつか、また改めて調べたことなどを書き残してお…

コッツウォルズ南部でのイースター休暇|バイブリー、カッスル・クームとテットベリー周遊

三月の中旬から四月の頭にかけて、英国の街のあちこちで徐々に見かけるようになるのが卵やひよこ、ウサギ、そして羊といったようなモチーフやそれを用いた製品の数々だ。磔刑にされたキリストのその後の復活を祝うとされるこの春の行事は、イギリスだけでは…

ストラトフォード=アポン=エイヴォン周辺で過ごす週末

敬愛する、小説家でもあり文学研究者でもある人間の作品からの引用で自分の旅行記を始めるというのは、何とも恐れ多いことだ。心からそう思う。ちなみに、上に引用されている文章のうちの「御祭」はキリスト教における復活祭であるイースターのことを指して…

ウォレス・コレクション(The Wallace Collection):貴族の邸宅で触れる古典絵画の世界|ロンドンの美術館

ウォレス・コレクション(The Wallace Collection)はロンドンにある類似の施設の中でも、ナショナル・ギャラリーやヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)などに比べると大きく取り上げられることの少ない美術館のうちの一つだと思う。その存在に気…

ヨークシャー・デイルズ国立公園:イギリス留学中のクリスマス休暇旅行(2)

ブロンテ姉妹の出身地であるハワースの村や日本の皇族である佳子さまの留学した都市であるリーズを内包しているのが、イングランド最大のカウンティ、すなわちこの旅の後半に私たちが動き回った地域であるヨークシャーなのである。

湖水地方の宝石・バターミアへ辿り着くまで:イギリス留学中のクリスマス休暇旅行(1)

昨年の年末に訪れた、著名な湖水地方とその隣に広がるヨークシャー・デイルズ国立公園はイングランド北部のスコットランド国境にほど近い場所に位置しており、実に素晴らしい景観を楽しむことのできる場所だ。特に湖水地方は数多くの観光客が年間を通して足…

コッツウォルズ北部の街と村めぐり・アフタヌーンティー

昨年9月の頭、本格的に大学の授業が始まる少し前の時期に、私は幸運にもコッツウォルズの方面へと足を運ぶ機会を得ることができた。その際に訪れたのはチッピングカムデン、ブロードウェイ、ストウ・オン・ザ・ウォルド、そしてボートン・オン・ザ・ウォータ…